こだわりシリーズNO.12
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02無重力感覚で自然にリラクゼーション

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偶然から生まれた快適な姿勢
その次に開発スタッフたちが目指したのは、リラクゼーションとしてのマッサージチェアだった。

周藤「マッサージチェアを購入された後の使い方って両極端なんです。毎日使われる方もいれば、全く使わなくなってしまう方もおられる。でもせっかく買われたものを放置してしまうのはもったいないですよね。だから、とにかく座りたくなる、マッサージをしなくても寛げるマッサージチェアを作ろう!と考えました。」

そこでたどり着いたのが、航空宇宙業界が提唱する中立姿勢(※4)だ。中立姿勢とは無重力空間で脱力した人間が自然にとる姿勢で、この姿勢だとイスに包み込まれるようなフィット感と、さらにしっかりしたマッサージ感が得られる。

曽根「でもこの姿勢に出会ったのは実は偶然なんですよね(笑)。もともとは前機種で“足のマッサージが気持ちいい”という評判が高かったので、じゃあもっと足を上げてみたらどうなるか、という発想から生まれたんです。足を高く上げるとリラックスして寝られることや、血流がよくなることはよく知られています。そこでマッサージチェアの足をぐっと上げてみたんですが、足や腰に負担がかかり、リラックスできない。その時にスタッフの一人が“じゃあイス全体をひっくり返してみよう”とやったら、すごく座り心地がいい!これは絶対なにかの文献に載っているはずだ!みんなで調べろ!って(笑)」

周藤「それでいろんな文献をあたってみたら、中立姿勢という言葉が出てきたんですよ。無重力の状態で、自然に人間がとる姿勢だということが書かれていた。あ、まさにこれだ!とビビッときましたね。」

足を上げてみてリラックスできないなら、イス全体を上げてみよう。そうしたら非常に座り心地がいい。なぜなのか?調べてみたら航空宇宙業界が提唱する「中立姿勢」だった・・・。開発スタッフたちのリラクゼーションに対するこだわりが、偶然にも人間にとって一番快適な姿勢に結びついたのだ。
しかし設計をスタートするには、背中・座面・足それぞれの正確な角度が必要となる。文献にはもちろん事細かなデータが記載されていたが、文献が見つかるまでに相当な時間がかかったため、内部では同時進行で快適な姿勢のための角度への追求が始まっていた。

曽根「社員を総動員して、いろんな人に試作機に座ってもらいました。でも背の高さ、体重、体格みんな違うから、なかなかジャストな角度が見つからない。開発期間はどんどん過ぎていくし、企画スタッフからは急がされるし(笑)、時間との戦いでしたね。」

ジャストな角度を見つけるまでに作られた数々の試作機。そのなかにはフルフラット(寝た状態)のものもあったが、それよりも中立姿勢の方がリラックスできるということもわかった。

周藤「データの裏付けとして、立命館大学のスポーツ健康産業研究センターで心電図波形を分析し、姿勢によるリラックス度を評価していただきました。そして内部でベストポジションが確立された頃、ようやく航空宇宙業界の文献が見つかり、照らし合わせるとほぼ同じ数値だったんです。」

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※4:中立姿勢とは、無重力空間で脱力した人間が、自然にとる姿勢。リラックス姿勢として知られ、航空宇宙業界が提唱して以来、様々な分野で取り入れられています。
 
10年に1度の素晴らしいアイデアだ!
さっそく曽根をはじめとする技術スタッフが設計にあたった。しかし思わぬところで壁にぶち当たってしまう。

曽根「イス全体をリクライニングする瞬間に、船酔いのような不快感を訴えるスタッフが続出したんです。人間って、脳で考えていることと実際に行われていることが逆になると、頭で混乱を起こして酔うんです。たとえばバスや電車に乗っている時に、前を見て走っていると酔わないけど、後ろ向きで流れる風景をずっと見ていると酔いやすいですよね。それと同じで、リクライニングの回転軸を下にもってきたことで、お尻から落ちていくような不快感が発生したんです。」

では、どこに動作支点をもってきたら快適にリクライニングできるのか。試行錯誤の末、人間の身体が動く中心となる「腰」に支点を置くことで解決した。

さらにリクライニングの角度も、当初は背中・座面・足それぞれで好きな角度に変えられるモデルを予定していたという。

曽根「背中・足と同時に座面を30°傾けた状態が中立姿勢で、私たちはベストポジションと呼んでいるんですが、そこからさらに好みの体勢を選べるボタンを付けたんです。でも私が背中をぐっと下に倒して座面を上げた時に、ギックリ腰になってしまって・・・(苦笑)。ただでさえ背中に体重がのっているところにマッサージをしたもんだから、腰が耐えきれなかったんでしょうね。それでこれではダメだ!とすぐに、ベストポジションから背中が倒れたら座面は戻るように改良しました。」

周藤「もう一つ角度の選択をやめた理由は、あまりにたくさんのボタンを付けたら、逆にお客様が混乱されてしまうから。基本的にリクライニングの調節は背中だけで、座面はそれに連動するようになっています。」

こうして完成にまた一歩近づいたマッサージチェアは、マッサージ感も座り心地も今までにない画期的なものとなった。

曽根「次は実際に商品を売る営業スタッフを呼び寄せて座ってもらったら、これはイケる!と。特に業界初(※5)のベストポジション機能は、10年に1度の素晴らしいアイデアだ!と絶賛されました。」

周藤「このマッサージチェアは機能を充実させた高額商品ですが、座っていただいたらこの商品の良さを絶対にわかっていただける。これならお客様に満足して買っていただけると自信をもっています。」

※5:背、座、脚部をそれぞれ設定した角度に、同時に自動でリクライニングする機能(2007年2月現在、マッサージチェアにおいて、当社調べ)。
 
世界初 ベストポジション機能
背・足と同時に座面も傾いてリクライニング。
ベストポジションボタンを1回押すだけで、背・足を同時に座面を30°に傾け、自然にリラックス姿勢にしてくれます。
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腰が決まる!
もみ玉フィット感アップ!
※:背、座、脚部をそれぞれ設定した角度に、同時に自動でリクライニングする機能(2007年2月現在、マッサージチェアにおいて、当社調べ)。
 
マッサージチェア MASTER HAND ZG
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