こだわりシリーズNO.12
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03マッサージチェアは癒しの空間へ
優しさ、柔らかさをどう表現するか
マッサージチェアはどうしても機能性が重視されがちだが、部屋に置くインテリアとしてデザイン性も重要な要素だ。数々の洗練されたデザインを生み出してきたチーフデザイナーの木元は、『HEC-DR6000G』をデザインするにあたって何をイメージしていたのだろうか。

木元「無重力感覚の心地よさを実感できるマッサージチェアですから、大きな宇宙の空間でカプセルに包まれてすやすや眠る人をまずイメージしました。従来のマッサージチェアは機械的でガチガチした感じがあるけど、今度の商品は優しくて柔らかいチャイルドシートのようなイメージ。ただ、その柔らかさをどう表現するか。アイデアスケッチを何百枚も描いて試行錯誤しました。」

通常、スケッチはパソコンで描くのが一般的だが、今回のデザインは優しさを表現するため手描きし、細部のディテールにまでこだわった。そこから原寸大モデルを作り、イスの内部にたっぷりとクッションを詰め込んだ丸いフォルムを企画・技術スタッフに提案。しかし、クッションを入れすぎると肝心のマッサージ感が薄くなってしまう。

木元「私は最初のデザインイメージを貫きたいし、技術スタッフは機能性を追求したい。どちらも譲らないから、技術スタッフとはしょっちゅう議論ですよ(笑)。お互いに良いものを作りたい、という熱意は同じですからね。最終的にクッションはだいぶ減らしましたが、できるだけ金属質な部分を排除して、優しさを表現しました。」

写真では従来のマッサージチェアとあまり変わらないように見えるかもしれないが、実物を見てみると、丸みを帯びたフォルムでふんわりとした印象が伝わってくる。発売前に三洋電機本社でこのマッサージチェアを発表した時には「おお!今までにない柔らかそうなマッサージチェア」と社内でも好評を博した。木元の苦労は、感動の声とともに報われたのだ。

また、もう一つのデザイン要素であるカラーについては当初、ガイアブルーをイメージしていた。

木元「しかし営業スタッフがお客様のニーズを調査したところ、ブルーは好き嫌いが分かれるという結果に。そこで安心感・信頼感があり、汚れも目立ちにくい黒の一色展開で勝負をかけることにしました。」

木元 文三
木元 文三
三洋電機株式会社
ハーモニアス・ソサエティーグループ
生活家電本部
生活家電ビジネスユニット
技術管理部 開発課
チーフデザイナー

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とにかく店頭で体感してもらいたい

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こうして様々な開発スタッフたちの熱意がカタチとなり、『HEC-DR6000G』は2007年1月より店頭に並んだ。

周藤「反響はかなり大きいですね。ベストポジションのインパクトもあるし、何よりマッサージが非常に気持ちいいと。リクライニングした姿勢では腰が逃げないので、背中や肩のマッサージもよりしっかりできるんです。」

SANYOは以前からマッサージの快適さで定評があったが、今回ベストポジションを発見したことで、より効果を実感できるようになったのだ。
―担当者たちの開発にかける、さらなる想いを聞いてみた。

周藤「今後ますます“リラクゼーション”が一つのキーワードになるでしょう。時代のニーズに合わせて、今回のベストポジションのように癒しの空間がもてるような商品づくりをしていきたい。アイデアは尽きません。」

木元「マッサージチェアは存在感のある商品なので、もっとインテリアにとけこんだ、自然に癒しを感じてもらえるようなデザインを目指したいですね。」

曽根「やっぱり人の手によるマッサージが究極ですよね。現時点ではこれが最高だと自負していますが、もっとユニットの関節を増やして人の手に近づけていくのが目標です。」

マッサージチェアという“機械”を、温かみのある“人の手”に近づける──。その果てなき挑戦は、これからもずっとSANYOのテーマであり続けるだろう。

ライターからの一言
「最新のマッサージチェアと言ったって、やっぱり人の手にはかなわないでしょ」なんて思っていた私の固定概念を、『HEC-DR6000G』はガツンと打ち砕いてくれた。まず、座っただけで本当に心地いい。そして操作パネルの「ベストポジション」のボタンを押すと、ゆっくり背中と足が傾いて、すーっと気持ちがリラックスしていく。大きくてふんわりとしたチェアに包み込まれると、なんともいえない安心感がある。そこから自動コースボタンを押せばセンサーがコリ感を測定し、マッサージスタート。最初は足裏の突起がぐいぐいと土踏まずを刺激するのにビックリしたが、軽すぎず痛くもなくちょうどいい。そして肩のつかみもみ!!物書きが職業の私は肩こりもひどい。でも、このマッサージチェアなら「お〜そんなにもんでくれるんですか」というくらい、しっかりつかんでもみほぐしてくれる。あまりに人の手に近いもみ心地だったので、内部のもみ玉を見せてもらって「こんな機械なのに?!」と驚いたほどだ。とにもかくにも。これはやっぱり体感しないとわからない商品である。「褒め過ぎなんじゃないの?」と思った方は、ぜひぜひ店頭で試してみてほしい。
(ライター:和泉華織)
マッサージチェア MASTER HAND ZG
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