マッサージチェアはどうしても機能性が重視されがちだが、部屋に置くインテリアとしてデザイン性も重要な要素だ。数々の洗練されたデザインを生み出してきたチーフデザイナーの木元は、『HEC-DR6000G』をデザインするにあたって何をイメージしていたのだろうか。
木元「無重力感覚の心地よさを実感できるマッサージチェアですから、大きな宇宙の空間でカプセルに包まれてすやすや眠る人をまずイメージしました。従来のマッサージチェアは機械的でガチガチした感じがあるけど、今度の商品は優しくて柔らかいチャイルドシートのようなイメージ。ただ、その柔らかさをどう表現するか。アイデアスケッチを何百枚も描いて試行錯誤しました。」
通常、スケッチはパソコンで描くのが一般的だが、今回のデザインは優しさを表現するため手描きし、細部のディテールにまでこだわった。そこから原寸大モデルを作り、イスの内部にたっぷりとクッションを詰め込んだ丸いフォルムを企画・技術スタッフに提案。しかし、クッションを入れすぎると肝心のマッサージ感が薄くなってしまう。
木元「私は最初のデザインイメージを貫きたいし、技術スタッフは機能性を追求したい。どちらも譲らないから、技術スタッフとはしょっちゅう議論ですよ(笑)。お互いに良いものを作りたい、という熱意は同じですからね。最終的にクッションはだいぶ減らしましたが、できるだけ金属質な部分を排除して、優しさを表現しました。」
写真では従来のマッサージチェアとあまり変わらないように見えるかもしれないが、実物を見てみると、丸みを帯びたフォルムでふんわりとした印象が伝わってくる。発売前に三洋電機本社でこのマッサージチェアを発表した時には「おお!今までにない柔らかそうなマッサージチェア」と社内でも好評を博した。木元の苦労は、感動の声とともに報われたのだ。
また、もう一つのデザイン要素であるカラーについては当初、ガイアブルーをイメージしていた。
木元「しかし営業スタッフがお客様のニーズを調査したところ、ブルーは好き嫌いが分かれるという結果に。そこで安心感・信頼感があり、汚れも目立ちにくい黒の一色展開で勝負をかけることにしました。」
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| ●木元
文三 |
三洋電機株式会社
ハーモニアス・ソサエティーグループ
生活家電本部
生活家電ビジネスユニット
技術管理部 開発課
チーフデザイナー |

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